新型コロナウイルス感染症の影響により、消費者の観光に対する意識が大きく変わり、遠...
新型コロナウイルス感染症の影響により、消費者の観光に対する意識が大きく変わり、遠方からの観光誘客が難しい社会情勢となりました。そうした中、地方自治体ではポストコロナを見据え、将来リピーターとなり得る若い世代への誘客促進を行うことが現在大きな課題となっています。
こうした状況下で、当社関西支社では鹿児島県様のプロポーザルへの参加を経て、令和3年度(2021年度)鹿児島県の離島地域(奄美・熊毛地域)における誘客促進事業を担当しました。
屋久島と奄美大島という2つの世界自然遺産を中心とした鹿児島県の離島地域では、温暖な気候が続き、4月~11月にかけて長い期間夏のアクティビティが楽しめます。アクティビティ体験を切り口に、若年層に人気の高いインフルエンサーを起用し、彼らに実際に現地でアクティビティを体験してもらい、その様子をSNSで投稿してもらうことで、彼らのフォロワーを中心に離島の魅力を発信しました。
さらには、インフルエンサーの撮影・投稿した動画を活用したSNS広告を展開することで、鹿児島県への観光客としてボリュームを占める関西圏や九州エリア在住のフォロワー以外のSNSユーザーにも訴求を行いました。
6ヶ月間にわたるプロモーション期間のなかで、コロナウイルスの拡大により、感染拡大地域からの入県が困難となり、取材タイミングの変更を余儀なくされることがありました。
しかし、こうした状況を企画段階から見据え、事業のメインとなるインフルエンサーには、鹿児島県内で活躍するインフルエンサーを起用しており、
かつ現地での取材コーディネーターと協力体制を組んでいたため、感染状況にも柔軟に対応し、無事プロモーションを終えることができました。
プロポーザル受注に当たっては、当事業の提案内容に加え、当社が過去に担当してきた地方自治体様案件の実績や観光プロモーションの豊富な経験についても評価いただきました。
プロモーションにおいては、ターゲットである若年層にとって今や生活の一部となっているSNSのユーザー属性を見極め、それに応じたSNSを用いて施策を展開することで、ターゲットニーズと捉え、コロナ禍でも効果を見いだせる成果をおさめることができました。
観光プロモーションでは、観光地の魅力を客観的に訴求することが一般的ですが、当事業では「インフルエンサー」という若年層にとって身近な存在の視点から情報を発信することで、ターゲットが受け取った情報を自分事化し、理解を深め、さらには拡散するという流れをスムーズに設計できたと思います。
今後も当社のノウハウを存分に生かし、観光プロモーション事業の企画・進行に努めて参ります。