世界最大級のメタバースイベントに、JR東海グループとして初出展
コロナ禍で厳しい経営環境にあるJR東海グループとして、従来の枠を超えた挑戦を模索するなか、JR他社がメタバース上で開かれる世界最大のVRイベントに相次いで出展し話題となっていたこと等を受け、JR東海と当社は、このイベントの主催者である株式会社HIKKYにコンタクトし、意見交換を行っていました。検討の結果、バーチャル空間とリアルの駅や鉄道網、商業施設などとの掛け合わせにより、今までとは違う移動や消費の需要を喚起できる可能性を探る価値があると考え、メタバースへの挑戦を決めました。
出展したイベントは、HIKKYが2022年12月に開催する「バーチャルマーケット2022Winter」。名古屋、札幌、パリの各エリアが舞台となり、JR東海と当社は、名古屋エリアの玄関口となる「バーチャル名古屋駅」を構築。精巧に再現したJRセントラルタワーズや新幹線、リニア中央新幹線等のコンテンツはもちろん、当初の主目的であったリアル×バーチャルへの挑戦を数多く組み込みました。人気アニメ等の各種IPのブースを設置し駅商業施設でのお買い物を促す、実際の観光CPとの連動を図る、駅構内飲食店舗と連携したなごやめし企画にメタバースと相性の良いVTuberを起用しバーチャルから実店舗への送客を図る。地域アーティストやデザインを学ぶ学生と連携しバーチャル上で作品を展示・販売するといった地域貢献・産学連携の試みも織り交ぜました。
さらに、メタバースを体験する際にハードルとなるVRゴーグルやゲーミングPCといった高価な機材を、名古屋駅コンコースのど真ん中のイベントスペースに用意し、体験会も実施。14日間の累計で約900人が参加するなど、バーチャルとリアルの相乗効果の可能性を感じられる結果となりました。期間中の盛り上がりは、今もTwitterで感じ取っていただけます。ぜひ「バーチャル名古屋駅」でご検索ください。
当社はこの経験を生かしながら、「広告会社」という枠に留まることなく、様々な領域において挑戦を続けていくつもりです。私たちの次なる展開にぜひご期待ください。
※2023年1月時点の情報です。
※所属部署名は、プロジェクト進行時のものです。
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他社事例、メタバース主催会社
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実施検討~決定
バーチャルマーケット2022winterへの
出展決定へ
コンテンツ検討
各種IPやコンテンツとの調整
実装~実施へ
バーチャル空間への実装~イベント実施
リアルでの移動や消費が落ち込む中、バーチャル空間という新たなワールドで今回出展を行いましたが、今回得られた検証結果を基に、どういった方向性に進んでいくべきかさらに模索を重ねていきたいと考えています。
メタバースイベントに出展することも一つの方法ではありますが、バーチャル空間がもつ可能性は、単にコンテンツを展開する場、というだけに留まらない、という気がします。まだまだビジネスとして確立されていない分野だからこそ、今後も積極的に検証を進めていきたいと考えております。